イギリスの、というかヨーロッパの夏時間が終了し、10月27日の午前2時に1時間逆戻りして午前1時になりました。
Spring forward fall back(春には1時間進めて秋には1時間戻す)というルールです。
これからどんどん日が短くなって冬に突入です。
勤めていた頃は真っ暗な中出勤して、会社でコーヒーを飲みながら朝日を拝み、定時にはすっかり暗くなっているので、やっぱり真っ暗な中を帰宅するという、鬱メーカーのような日の短さ。
我が家に暖炉でもあれば冬の長い夜も苦ではないんでしょうけど、うちの煙突は屋根裏の部分が崩れてて使えないという。直せよって話ですね。
時計の針が動く頃は、知人の旦那さんのことを思い出します。
イギリスに来て間も無く知り合った女性の、当時は彼氏だった人なんですが、彼はRAF(Royal Air Force=空軍)にお勤めでした。
地元の幼なじみで付き合っているというから相当な長さのお付き合いですが、それゆえに普段は滅多に会えない遠距離でも続いているんだろうな、という安定感?安心感?のあるカップルさんでした。
ある日彼女のフラットに遊びに行くと彼氏君が来ていました。
のほほんとした人で聞き上手なので女同士の会話が続いてもニコニコ一緒にいるような人なので私もこの人が好きでした。
その彼氏君が何やら彼女にブツブツ言っているのでどうしたのか聞くと、ちょうど夏時間終了のところで24時間シフトの勤務が入っているのがめんどくさいそうです。
真夜中に時計が前後するわけで、私のような普通のビジネスアワーで働いている人には就寝時間が前後するくらいで、しかも週末にやるので大きな影響はないですが、軍や消防、医療など24時間シフトがある職業の人には、23時間でお役御免になるか25時間働き続けるのかという結構な影響があることに思い至りました。
数年来「夏時間をやめるかどうか」という議論があるらしいですが、とっとと辞めちゃえばいいのに、と思ってしまいます。
農業が中心で、子供達の通学に日光があるかどうかが重要だった時代ならわかりますが、現代は車もあるし街灯も整備されていて、どうしてもこの制度を維持しないといけない理由が思い当たらないんですよね。
日本で生活していて、時計が前後しなくてもなんの影響もなく生きてきたから簡単に思うことなのかもしれませんが、逆にイギリスで長く生活していても、時計のズレによる恩恵もこれまた全く感じません。
むしろ日本の本社に電話で連絡をしないといけないとなると、時期によっては早めに出社しないといけなかったり、その辺の調整が面倒なんですよね。
日本もなんかやろうとしてたみたいですけど、やめたほうがいいよ、と言いたいです。
おまけ:Clockwork orangeってタイトルにしましたが、あの映画の変態っぷりはいまだによく理解できてません。
↓昔コレを見て脳内世界旅行してました↓