我が家には食洗機という文明の利器がありません。
イギリスのお宅にはかなり高確率であるものなんですが、うちの台所には置けるだけのスペースもなく毎食後手洗いです。
そしてイギリスの台所のシンクって、日本のシンクの半分くらいのサイズしかないんですよ。
なもんで、子供が何か飲んだコップやら、オットが何かおやつを入れたボウルやら、さっさと洗わないとマンガのようにシンクが洗い物で山盛りになってしまいそうで、気がつけばいつも洗い物をしています。
しかも子供の服の食べこぼしを手洗いしたりとか、手荒れの要素だらけの生活をしているもんですから、年中ガッサガッサでハンドクリームを塗ってても追いつかない状態です。
何がすごいって、私のiphoneさん、一番最初に指紋を登録してるのに手荒れのせいで絶対にロックを解除してくれないので、いまだに暗証番号を入力しています。
まだ勤めていた頃に、日本本社の割と仲良しさんな人と電話会議後の無駄話タイムで手荒れについてちょっとグチったことがありました。
彼女のお子さんはうちの子よりちょっと年上なので、子育てアドバイスなんかもチョコチョコもらってたりしたのですが、その時のアドバイスは「子供にお手伝いさせればいい」というものでした。
残念ながら、イギリスの台所は日本のものより高いので子供はまだ手が届かないというのと、私が短気すぎて暖かく見守るということに自信がなく「もうちょっと先に」と不採用にしたのですが、「そういえば」と話してくれた内容がちょっと面白かったので晒します。
日本の本社には各国にある支店から研修とかで派遣された外国人の社員もたくさん働いています。
東南アジアの某国から2年の予定で派遣されてきたA氏は、日本の冬の寒さに驚いたり、人生で初めて雪を見て子供のようにはしゃいだりしてたそうです。
そんな冬のある日、A氏が鎮痛な面持ちで「相談がある」と話しかけてきました。
話を聞くと「病院に行きたいんだけどどの科を受診すればいいのかわからない」ということだったので、まずは症状を聞いてみました。
自分ではなくて一緒に来日している奥さんなんだけど、謎の皮膚病にかかったようだ、と、とても心配そうにしています。
皮膚病とはどんなもんだ?と聞くと、先日降った雪で近所の人に雪ウサギの作り方を教えてもらってたくさん作ったんだけど、その後手が痒くなって、家事をしていたらどんどんひび割れてしまって血が出たりする、と。
はい、それ、しもやけですね。
退社後に一緒に薬局に行ってユースキンを買ってあげて解決したそうです。
その時「しもやけ」って言葉自体をものすごく久しぶりに聞いてちょっと感動?しました。
↓ミッフィーでしかもラベンダーときたら持ち歩いても恥ずかしくないかも↓