英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

不規則動詞

私が若い頃から、というか人類が言葉を話すようになってからずっとあるんでしょうけど、若者によって作られる言葉ってあるじゃないですか。
誰が言ってるのか、ホントに流行ってるのかわかんないって場合もありますが、なんとなくネタとして言ってみたりするアレですよ。
ザギンでレコとシースー、ってもはやちょっとした暗号ですね。

ちょっと前に書いた日記では、若い女性が新しい言葉を作り出しているのは歴史が証明してるってラジオで言ってたって話をしましたが、添付した新聞記事の方を読むと、女性の方が社会的に交流が広いから会話での新語の伝播が早いって書いてあって、つまり自宅でほぼ引きこもり状態の私には新しい言葉ってのはなかなか伝わってこないのが現実ですが。
自分で言ってて虚しいけどさ。

yome-2.hatenadiary.org

で、もっぱら私が仕入れる新語ってのは、子供たちが学校でお友達と使ってる言葉がほとんどなんです。
っていうかほぼそれだけ。
若者言葉というよりはお子様たちの言葉遊びですから普通に大人同士の会話で使えるわけもなく、大半は「なんじゃそりゃ」とツッコんでみたりそのまま聞き流したりしてます。
ちょっと前に流行ってたのは「W」をワ行で発音せずにドイツ語風に「ヴァヴィヴヴェヴォ」にする、例えば「What」ってのを「ワット」ではなくて「ヴァット」って言うやつ。
これは家庭内のおふざけとして、声をかけられたら「What you want? ヴァット ユー ヴァント」なんて答えたりしてました。

ですがつい先日上の子が「友達が携帯を買ってもらって学校に持ってきてどうたら」って話をしてたんですが”持ってきた”ってのを「Brought」じゃなくて「Brang」って言いまして。
ん?と思って「そこはBrangじゃなくてBroughtでしょ」とサラッとツッコんでみたら、「そうだけど今クラスでそう言うのが流行ってるんだもん」だそうで。

少なくともうちの子はわかってて遊びでやってるだけだったのでいいんですけど、動詞の活用を叩き込まれた身としては聞き捨てならないと言うか、よその子がひょっとしたらホントにそれが正しいと思い込んでしまってないか、ちょっと不安にもなっちゃいました。
まだよくわかってない下の子が信じちゃったら困るな、とか。

「Mother tongue」とはよく言ったもので母親の言葉を真似るのが子供ですから、ひょっとしたら親御さんの中にそう言ってる人がいるのかもしれないし…怖っ。
世代が交代したら、Brangも正しいとされる未来が来るかもしれないですね。

↓私が言うのもなんですが基礎は大事だと思うのよ↓