英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

失敗記念日

街に花火開催のポスターが貼られ始めた今日この頃。

この時期になると毎年思うことが何個かあります。

まずどうしても「花火は夏だろう!」と思ってしまうのは私が日本人だからですね。

大きな花火大会の打ち上げ花火も好きですが、線香花火とかの風情のある花火もまたオツじゃないですか。

線香花火に風情を感じる時点で日本人なんでしょうけど。

こちらはガイ・フォークス・ナイト、ドュワリ、そして新年カウントダウンと花火は全部冬なんですよね。

ドュワリはインドのお祭りで、何尺玉とかの打ち上げ花火というより家庭用の花火をあっちこっちでポンポンあげる感じです。

新年の花火は、日本のテレビでもテムズ河のロンドンアイをバックにした映像が流れたりすることもあるかと思いますが、音楽に合わせて花火のショーが行われてなかなか盛大です。

最後は「蛍の光」の合唱で締めくくるという、何を卒業するのだろう?な情景です。

で、ここでガイ・フォークスさんですよ。

ネットで調べると正しい情報が出てきますが、1605年に国会を爆破しようとしてたガイ・フォークスさんがそれに失敗した記念の花火です。(個人的感想)

400年以上も「お前、失敗してやんの〜」と花火まで上げて言われ続けるフォークスさん及びその子孫の皆様のやるせなさを想像すると、事実は事実として残すにしても、もうそろそろ名称変更くらいしてあげてもいいんじゃないかしら?などと思ってしまいます。

ご本人はすでに犯罪に対する処罰は受けてるんだし。

死刑台から逃げる際に落ちて首の骨を折って死んだ、ってのが刑罰を受けたことになるのかは不明ですが…

そして何がすごいって、去年近所の村の花火大会に行ったんですが、ガイ・フォークス・ナイトはBonfire nightとも言って、花火だけじゃなくて巨大な焚火もセットでやるんですよね。

村の外れの緑地公園のようなところにパレットとかの廃木材を山積みにして、灯油かなんかをかけて盛大に燃やすんですが、その山の上にはフォークスさんを模した人形が座ってるんですよ。

巻き上がる炎の中で静かにたたずむフォークス人形、火の粉が舞い、煙がもうもうと立ち込め、ハッキリ言って怖い。

でもこの日は夜更かし&夜の外出が許されるちびっ子たちが、りんご飴かなんかを食べながら光るおもちゃで楽しげにしており、このギャップがまた不思議な光景を醸し出しています。

1605年といえば、江戸幕府ができて徳川秀忠が2代目になったあたり?長七郎江戸日記

そうやって対比して考えると、日本もイギリスも歴史があって面白いですね。

↓この人がガイ・フォークスさん↓