英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

We don't talk about...

ミラベルと魔法だらけの家、ご覧になりました?
先日BAFTA(イギリスのアカデミー賞的なヤツ)で何やら受賞してたらしいですが、とある女の子が数年前にディズニーさんに「メガネの主人公でお話を作って」とお手紙を書いてそれが実現した、なんてBBCの朝のニュースでご本人&ディレクターさんを中継で繋いで話題にしてました。
アラレちゃん世代としてはメガネの主人公は珍しくもなんともないのですが、西洋的には快挙だったようで。

その作中歌である「We don't talk about Bruno」という歌がちょっと前からそこそこ流行り始めてて、街のバスカーさんが弾いてたり、ラジオでかかったり、そこかしこで耳にしております。
うちの上の子は「聞き飽きた!」とご立腹ですが、キャッチーだからしょうがないよね。

で、その歌じゃないですけど、先日あることに気がつきまして。

子供のお迎えの際の校庭での話題で「イースターホリデー」そして「夏休みの海外旅行」なんてワクワクなものが登場してくるようになりました。
上の子のクラスのアジア系ママさん&パパさんが「しゃーくちゃんちは夏休み日本に帰るの?」なんて聞いてきまして。
わからない、と答えると、当然「えー?なんでー?」と返ってくるわけで。
だって外国人入国者数制限がいつまで続くのかわからないからオットが行けるか微妙だし、シベリアの上を飛ばない直行便が一応あるとは言ってもアンカレッジ経由で16時間ってのは…って素直に実情を語ったら納得してくれました。

そこで「あ、そういえば誰も彼の国について口に出さないなぁ」と気がつきまして。
東欧出身のママさん数名、どこまでもオーラを消してて、いつもなら母国語で笑い合ってるのに、最近は立ち話をせずにスーッとご帰宅してるし。
彼女らの出身国は直接的な関係はないのに。

帰り道に上の子に「学校で今回の戦争のことなんか説明された?」と聞いてみたら

「Teacher said ”we don't talk about war because it's too horrorible". Also few kids have families living in those countries.」
先生が”戦争のことは恐ろしすぎるから話さないように”って言ってたよ。それにクラスメイトで家族がそれぞれの国にいる子もいるし。

だそうで…
先生がそのように明言なさってるのなら、学校関係者間では私も口をつぐんでおこうと思います。

↓黒縁メガネって無難におしゃれだと思う↓