英国。色々あるけど住んでます。

イギリス生活の日記とか回顧録みたいなもの

おかげさまで1000記事目。

なんだかんだで3年続けられているのも、読んでくださる皆様のおかげです。
今後も変わらず日常を垂れ流して参りますがよろしくおつきあいの程お願いいたします。

ってことでさっそく。

飛行訓練に失敗した魔女の横を通って

ランタンたちに見送られて進んだ先にあるのは

カボチャ!
Pumpkin Pickingって言うから自分で収穫するのかと思いきや、落ちてるカボチャを拾う系だったというオチですが、要するにハロウィン用のカボチャを仕入れに出かけて参りました。

これじゃスーパーとかで山になってるところから選んで買うのとあまり変わらないじゃないか、なんて最初は思ってたんですが、広い農場に転がってるカボチャを品定めしながら歩いて回って、いろんな形や色のカボチャから好みのものを選ぶって意外と楽しかったです。

なんか、くり抜かなくてもこうやっていろんなのを山盛りにしてるだけで「秋です!」って雰囲気でいい感じ。
とりあえず我が家用には大小ひとつずつ買って帰路につきました。
切っちゃうとすぐに腐り始めちゃうので、ギリギリまで切らずに飾っておく予定です。

で、家に帰ってこどもらがさっそくテレビをつけたのですが、Netflixオバマ夫人の食育番組の説明が…

「野菜の言うことを聞いて両親を食べよう」になってる…
アチシ、食べられちゃうの?たぶんマズイと思うよ?
下の子がこれを読んで、大笑いしながら私の腕をはむはむしてきたので、お返しにほっぺをはむはむしておきました。

そんな平和な週末。

↓ここまで気合は入ってないです↓

狂想曲

木曜日は3年分くらい笑わせてもらいました。
ありがとう、トラスさん。

テレビを見ながら一通りオットと楽しく大喜利をして遊んで、下の子のお迎えの時間になったので学校へ。
速やかに家に戻っておやつの準備などをしていたら、上の子が元気よく帰ってきて、ただいまの前の第一声が「Mummy! Did you know the Prime Minister resigned!!(ママ!総理が辞任したの知ってる!?)」でした。

なんでそんなこと知ってるのよ?と聞き返したら、どうやら授業中にクラスメイトの一人が先生と一緒にパソコンで調べ物をしていたら、そのPCがたまたまニュース速報がポップアップで出てくる仕様になってて「トラス首相辞任」と出てきたらしく、それをその子が「ねえみんな!」と読み上げたところ、クラス中が「Yeeeeahhh!!」と大騒ぎになったらしく。

…意味わかってんのか…?

そんな中、お隣さんであるシャーリーちゃんだけ冷静だったそうで、上の子がどうしたのか聞いてみたら「うちのお父さんは嬉しくないと思うの…」と悲しげにしてたそうです。
Oh…どうやらシャーリーちゃんのパパさんはトラス支持者だったらしい…
支持者7%の人に出会えることはないだろうと思ってたのに、まさかの隣人でした。
真偽の程は不明ですけどね、子供の言ってることだから。

そしてニュースはこのこと一色に染まり、金曜の朝もそんな感じで胸焼け気味で下の子を学校に送り届けたのですが、子供二人が同級生というママさんとばったり会って、いつもならお仕事なさってるので挨拶だけで足早に去っていかれるのですが少しだけ立ち話をしました。
「昨日学童に子供を迎えに行ったら、開口一番で首相辞任のニュースを伝えてきて、クラスで大盛り上がりしたって話らしいけどお宅のお子さんも言ってた?」なんて聞かれました。

え?
この話題って小学生の間でトレンドになってるの??
私が小5の時なんて、首相が誰だったか覚えてすらないし、政治なんて1mmも興味なかったんですけど、昨今の小学生は恐ろしい…
いやまあ、言ってるだけで理解はしてないと思うんですけどね。
これでちゃんと理解してたら私の惨敗ですね…

↓イギリス、話題を提供しすぎ…↓

マンゴージュースの方が賞味期限が長いという…コレ、美味しいんだよ。

言いにくいこと

上の子の保護者参観が終わって下の子のお迎えに向かう最中、Tちゃんとパパさんが同じ方向なので一緒に歩くことになりまして。
子供らはキャイキャイおしゃべりをしつつ、私はパパさんとぎこちなく会話をしてました。
なんせ共通の話題がないですから、いつも「ハーフタームはどうするの?」とか「夏・冬休みの予定は?」なんてことくらいしか話せないわけですよ。

今回も導入部分はその話題だったんですが、ご一家はこのハーフタームでイタリアに遊びに行くそうでちょっと自慢げに予定をお話をしてくれつつ「でも為替レートが最悪だから豪遊はできないなぁ。君ら一家が日本にいくよりは安上がりになるだろうけど」なんて言うもんですから、「いやいや、イギリスの政治も散々だけど、日本も引けを取らないんですぜ」と自虐をしてみたら、ものすごく大きなため息をついて「僕個人の感想なんてどうでもいいかもしれないけどさ…どの国も”この人に投票したい”って選ぶんじゃなくて”こっちの方がマシ”ってレベルになってるのが悲しいよね…」なんて珍しく政治ネタの話になってしまいました。
まあ、トラスさんの支持率は聞いたところによると7%って、つまり誰も支持してないってレベルらしいですからTパパさんの発言も驚くことではないですね。

その後、子供たちを連れて家に戻り、おやつだ宿題だとアレコレしてから一息ついたら、例によってWhatsAppの通知が30件とかになってました。

今回はなんぞ?とアプリを開いてみると、クリスマス時期に学校主催で行われている「Shoebox Campaign」という、靴箱にちょっとしたおもちゃなどを入れてクリスマスプレゼントとして寄付をする活動のお話でした。
これは毎年行われていて、今までは町のボランティア団体に集められてから必要とされている家庭に配られていたのですが、今年はウクライナの子供たちへ送ることになったそうです。

………ウクライナってクリスマスやるのかな?
ユダヤ教はクリスマスをやらないし、東方正教は旧暦でやるんじゃなかったっけ?
いやまあ、おもちゃを寄付するのはどんな理由でも子供たちは嬉しいだろうからいいんだけどさ。
なんて思いつつメッセージを読み進んでいたら「昨今の混乱のせいで国内の子供達だって助けがいるだろうから、私はそっちに寄付する!」と言いにくいことを高らかに宣言してるママさんに賛同しているママさん数名が大騒ぎしてただけでした…

正直、どちらに寄付をしてもいいし無理してまで寄付をする必要もないし好きにすればいいさ、というのが本音ですが、ほんの数年前のイギリスにも「言わぬが花」的なところがあったのに、昨今は「Me!Me!Me!」なのかしら。

しのぶれど、なんてのは日本にも無くなって久しいですけどね〜。
私?しのんだことなど一度もないぜ!(๑• ̀д•́ )b✧+°

↓ものやおもふとひとのとふまで↓

関係ないシリーズ。橋の上に置いてあった謎の石。どこの誰だよ、ジョーとソフィー。

 

▷追記◁

この日記をアップして2時間でトラス首相辞任のニュース…
前日の昼に首相答弁で「I am a fighter not a quitter!」って吠えてたのになぁ。

先を越されたっ

オットがひっさびさに出社しました。
せっかくだから遠出しようかと思ってたんですけど、上の子の学校のオープン・スクール、というか保護者参観というか、そんなんがあったのをすっかり忘れておりました…
午後の帰宅1時間前からなので、無理やり出かけることも可能っちゃ可能ではありましたが、そこまでして出かけたい先がないという悲しい事実を発見してしまい、それはそれで悔しいので、近くのガーデンセンターまで行って気晴らしをすることに。

この時期になると、クリスマスの飾り付けコーナーができてて楽しいんですよ。
このハッカ色のオーナメントがかわいいなぁ、こうやって同系色で統一したツリーにするのが夢なんだけど、子供らが自由気ままにアレンジしてくれるから、あと10年は無理だろうなぁ、とか考えながら店内をうろついて、結局何も買わないまま出てるし。

あとはもう時間までお茶でも飲みながらダラダラするのにおやつでも買って帰ろうと、ディスカウントショップに寄りました。
そしたら薬品コーナーで

かつてはコレを入手するのに町中の薬局を回って大変苦労したのに、このように大量に売られているコロナの検査キットを発見。
その下は不織布マスクですよ。
こんなに山にしてディスカウント店で売れるくらい余ってしまってるみたいです。
イギリスのコロナ事情が窺い知れますね。

で、時間になって学校に行ったんですけど、上の子が真っ先に案内してくれたのが「Fancy Loo(キレイなトイレ)」でした。
前回は”トイレ流さない子がいる問題”を校長先生に話そうかどうかなんて日記を書いた私ですが、上の子が言うには「It's auto-flash(自動水洗なんだよ!)」だそうで。
「流さない子がいるせいで詰まってたんだから自動水洗にすれば即問題解決!」ってことで設置したんだと推測されますが、根本的な問題は解決されてないというかクサいものにフタをしてトンズラこいたってこと?

うちの子がキレイなトイレを学校で使えているという事実は喜ばしいんですけど、お友達がうちに遊びにきた時には流さない子がいるんだぞ、ということですよね。
学校は学校ができる対策を取ったわけで、流すか流さないかはもう各家庭での教育の問題って言われちゃうのが予想できるので、校長先生にお話しするのはやめることにしますわ。

お友達が毎日遊びに来るわけでもないんだし…
うちのトイレが脅威に晒されるのは困るけど、自宅のことだから学校に何かを期待するのは筋違いだもんね…

↓学校に寄贈しようかしら…↓

トイレ考

えーっと………

子供4人までのプレイデートならやったことあるんですよ、私。
でも倍量の8人でやったら、魂持ってかれますね…
保育士さんとか、低学年の先生とか、ホント尊敬しかないわ…

私が何かエンターテイナーとして楽しませるとか、そういうものは一切せずに子供たちは勝手に仲良く遊んでくれてたんですが、それでもこの気づかれたるや。
あまりに激しいので「Please stay alive...(頼むから生きててね)or your parents will kill me(でないとあんたらの親に殺されるわ、私)」と懇願した一幕もありました。

で、ですね。
これはうっすら覚悟してたことなんで驚きはないのですが、5年生でお手洗いの使い方が雑な子たちがたくさんいることを確認してしまいました。

上の子の学校、トイレがいつもどこかしら詰まってたり壊れてたりで使用不可になってるって話をよく聞くんですけど、それを裏付けるかのように、使った後で流さずに出てくる子が数名。
ドアの開閉が激しめな子が数名。
中で何やってるんだかわかんないけど、やたらとガチャガチャ音を立ててる子がいたり。

まず流さない子が続いた後で誰かが流したとして、紙の量がその時点で多めですから詰まりやすいですよね?
そしてガサツに使えばトイレのレバーもドアも儚い命でしょうよ。
10000歩譲って、学校ならトイレは数カ所あるけれども、我が家のトイレは一台だけですから、壊されたり詰まったりしたら非常に困るんですよ…

本の学校では児童らがトイレの掃除もしてたし、家では母がやってくれてましたが、使い方がガサツだったりしたらめっちゃ叱られましたし、少なくとも私の日本人の友人たちの子供のトイレの使い方は気になったことはないので、これってやっぱりイギリスの教育がそういうふうになっちゃってるんでしょうかねぇ?
他の地域のお子さんたちがどんなふうなのかは不明なのでイギリス人全員を一括りにするのは乱暴かもしれませんけど、機会があったら校長先生にちょっとタレ込んでみようか検討しますわ。

トイレの修理にばっかり費やされている学校の貴重な予算を、教育を施すだけで別のものに使えるようになるならいいじゃんね?と。
…無駄なことかもしれないけど…折を見て。

↓昨今の日本のトイレは自動水洗だから、下手したら日本の子も流し方を知らないとかある?とか思ったりして↓

ズボラの極み

この週末に我が家で、子供が数名集まってどんちゃん騒ぎをすることがなんかいつの間にか決定してしまいまして、それに向けてお片付けを実行しようと重い腰を上げようと努力してます。
つまりなんも進んでないんですけどね…

明日はテストだから勉強しないといけないのに部屋の模様替えとか始めちゃうアレみたいな感じで、あまり関係のない前庭の植木を整えていたのですが、そんな時に限って謎のおじいちゃんがものすごくにこやかに話しかけてくれたり。
たまにお散歩中の姿をお見かけしてる人なのできっとご近所さんなんでしょうけど、お声が小さいし、何よりも入れ歯のサイズがあってないのか、何をおっしゃってるのか聞き取りづらくて…
手を止めて何を言ってるのか真剣に聞いちゃってる時点で植木の剪定も進まず、何もできてない状況だわ〜。
おじいちゃんに罪はないけど、あなたの家の庭にある日本のカエデの話は今はどうでもいい!とか思ってしまった余裕のないしゃーくちゃんです。
なんか紅葉が始まってキレイなんですって。よかったね🍁

で、おじいちゃんが去ってなんか拍子抜けしたので枝をまとめた後で真面目に家の中を片付けようと思いつつ、さっそくパソコンを開いてニュースとか読み始めちゃってるし。
典型的な「勉強したくない子」になってる私。

そこで目にしたのが「マイナンバーカードに保険証と免許証を合体させる」ってお話。
免許証がなくなるわけじゃないらしいけど、これにしちゃうと日本からイギリスに来た際に運転免許証を書き換えできなくなるんじゃないかなー?と。
私にはもはや関係のない話ではありますが、この先やってくることになるだろう日本人のみなさんはどうするんでしょうね。
基本的に免許証の本体をDVLAに提出しないといけないわけで、半年後くらいに返してもらえる前提ではありますが、紛失されちゃうこともわりとあるし。

で、そんなことを考えてたら子供のお迎えの時間になっちゃったよ…

こうやってどうでもいいことに時間を割いて、やらなきゃいけないことを後回しにする現象に名前ってあるのかしら?
なんて考察してる暇があったら手を動かせ!ってわかってるんだけどさぁ。

たぶんですけどね。
頭の片隅で「どうせ片付けたって子どもらに散らかされて元の木阿弥」とか思っちゃってるからやりたくないんだと思うの。
私には「ていねいな暮らし」とか「ミニマリスト」なんてのは、三回くらい転生しないと無理だわ。

↓これができたらダイエットも成功するかな?(ハナホジ)↓

片付けてたら出てきた、オットと下の子が遊んでた痕跡。Pan Amって若者は知らないよね…

成長しない私

洗濯物を干しに庭に出たら、猫集会、というか朝礼が開催されてました。
朝日がよく当たるいい場所に団子になってて、そこに埋まりたい衝動に駆られましたね。
最近ご近所さんたちがこぞって猫を飼い始めてるようで。
別に集会を開くのはいいけど落とし物とマーキングだけはやめてね、と声をかけておきましたが、日本語で言ったから通じてるかしら?
なんせでっかいラットがご近所中の庭を我が物顔で徘徊してますから、奴らを狩ってくれるのならば集会場になるくらいいくらでも。

そう思いながらシャッターチャンスを探しているのですが、なかなかに警戒心が強いのか、近づくとみんな散り散りになってしまいます。
狩りの相談というよりは悪巧みしてるんじゃないかと心配になるレベルです。

話は変わりまして、先日、日本人の友人と話をしていて、最近見ているドラマの話題になりました。
って言っても、日本のドラマをリアルタイムで見られるわけではないので、もっぱらNetflixなどで配信されているものの話ですが。
そこで友人が「Jimmyってドラマ面白いよ」と教えてくれました。
日本ではいつごろどの媒体で放送されていたのか知りませんが、かのジミー大西さんの吉本での話題を明石家さんまさんとの絡みで見せる半自伝的なお話だそうで。

で、見たさ。

それぞれの配役がオリジナルよりキレイめなのはやってるのが役者さんだから仕方ないけど、あの昭和の関西のノリをイギリスで堂々と放送したのはあっぱれですね。
セクハラ、暴力、ルッキズム
「いいの?これ大丈夫?これを見たイギリス人から”日本人ってヤバい”とか言われない??」なんて心配になりつつ見てしまいました。

それを見たせいなのか、その後のNetflixの”おすすめ”でいろんな日本のものが出てきまして、今際の国のアリスだの深夜食堂だのちょっと古めのドラマがある中で、邦画のおすすめもちらほら出てきてたんですが、そこにザ・ファブルって映画のサムネに堤真一さんのいい笑顔が。
内容をまったく知らずに堤さんに誘われてふらふら見ちゃったのですが、サムネで一番目立つ位置なのに実は悪役だったんですねぇ。
そして主人公である岡田准一さんが、私の知ってる可愛いアイドルの子ではなく、すっかりいい男になっててびっくらこきました。

私がリアルタイムで知ってる日本のアイドルの皆さんは、アイドルから脱却してそれぞれの道を極めているんですねぇ。
20年近くイギリスにいてなんの成長もしてない自分を省みつつ、一番最初によぎった言葉は

「これでいいのだ」

↓もはや哲学↓

集会は撮影不可だったので、モデルになる気満々で道っぱたでヘソ天してるエルサさんで勘弁してください。